まるでドラえもんの世界!?あなたのそばにコミュニケーションロボット
さまざまな会話や動きを通じて交流を楽しめるコミュニケーションロボット。子どもの遊び相手やお年寄りの見守り、日々の寂しさを紛らわせるためなど、多様な用途に使える。しかし、Romi・BOCCOなど種類が豊富で、どれがよいのか迷ってしまう…そこで今回は、コミュニケーションロボットのおすすめ人気ランキングと、その選び方を紹介しよう。最新のAI技術を搭載したものや、ぬいぐるみのようなかわいいロボットなど、たくさんのラインナップのなかから、ぜひお気に入りのロボットを見つけてほしい。
コミュニケーションロボットと使用するメリット
コミュニケーションロボットとは、言葉や動作などで人間と交流したり、サービスを提供したりすることを目的として開発されたロボットである。いかにもロボットのような風貌ものから、犬や猫を模したかわいいぬいぐるみのようなもの、持ち運びできるコンパクトなものまで種類が豊富である。
家庭用のコミュニケーションロボットを使うメリットは、やり取りを通じて心と体に刺激を与えられること、ペット代わりにして日々の寂しさを紛らわせたり、高齢者の話し相手として介護に役立てたりと多岐にわたる。
タイマーやアラームをセットできたり、リマインド機能を使えたりといった高機能なものも多数。子どもやお年寄りの見守りや生活支援・健康管理をサポートするロボットもある。お気に入りのコミュニケーションロボットを手に入れて、日々の生活に取り入れてみよう。
コミュニケーションロボットの選び方5つのポイント
1・求めるのは癒し?それとも機能性?コミュニケーションロボットに何を求める?
癒やしの要素を重視したいなら、ぬいぐるみ・人形タイプがよいだろう。かわいいロボットとやり取りすることで、ロボットセラピー効果が期待できる。ロボットセラピーはアニマルセラピーと同様の効果をもたらすといわれている。犬や猫などを模したものが多いので、自宅でペットを飼えない人、動物アレルギーのある人にもぴったりだ。
ぬいぐるみ・人形タイプは、子どもの遊び相手にもおすすめ。親しみやすいロボットと一緒に遊んで触れ合うことにより、子どもの認知発達や想像力を高めるのにも役立つ。センサーがたくさんあるものだと、触れるたびにリアクションが得られて親しみが湧くだろう。
子どもに人気のキャラクターを模したものや、ふわふわした手触りにこだわったものなど種類が豊富。人形と同じように着せ替えができるものもある。より親しみが持てるロボットを選んで、コミュニケーションを楽しもう。
より機能性が高い製品を選びたい場合は、二足歩行・ロボットタイプを選ぶのがおすすめ。プラスチックなどで作られた、いかにもロボットですといった近未来的な質感とデザインが特徴的。コミュニケーションがとれるだけでなく、日々の生活に役立つ便利機能が搭載されている。
自由に動き回るものがほしい人には、歩行したりダンスしたりする二足歩行ロボットがぴったり。楽しくコミュニケーションしたいなら、状況に応じて表情が豊かに変わるもの、こちらの表情を読み取って会話の判断ができるものが向いている。コロンとかわいいマスコットのようなロボットも人気だ。
天気予報やアラーム、ラジオ体操など、生活の質を向上させるのに活用できる機能があるものもたくさん。英語学習ができるものやスマホアプリと連携して自分好みにカスタマイズできるものもあるので、スマートデバイス感覚で利用したい人はチェックしてみよう。
2・誰がどう使う?使う人・使い方に合う機能があるものを選ぼう
ひとくちにコミュニケーションロボットといっても、搭載されている機能は製品によって様々だが、高齢者向けなら、おしゃべり機能が充実しているものに注目してみよう。ロボットと楽しくしゃべることで、言葉を発したり体を動かしたりする機会が増え、日々の生活に刺激をもたらす。質問に答えたり、季節や時間の変化を話したりするものもよいだろう。
お年寄りが聞き取りやすいよう配慮されたものは、ロボットの音声に不慣れな人や聴力が弱い人にもぴったり。子どもの声や犬の鳴き声など、聞き慣れた音声で反応するものならよりスムーズにコミュニケーションがとれるだろう。
また、一人暮らしのお年寄りや高齢夫婦の家に導入する場合は、見守り機能があるものもおすすめ。ロボットに内蔵カメラが内蔵されており、離れた場所からでもお年寄りの様子を見守れる。家族がお年寄りのそばに居てあげられないときに便利である。
高齢者の見守りとして健康観察や薬の管理ができるものも増えてきている。また、会話を記憶しておくタイプもあり、認知症へのアプローチとして知られる回想法に通じる効果も期待されている。
子どもが使うなら、一緒に楽しく遊ぶための機能が搭載されているかチェックしてみよう。一緒に歌えるものやダンスできるものなら飽きずに遊べるうえ、子どもの情操教育にも役立つことだろう。
また、しりとり・かるた・クイズといったミニゲームが楽しめるものや、読み聞かせできるものもおすすめ。子どもの興味を広げたり、ゲーム内でのやり取りを通じて言語能力を高めたりするのにも一役買うことだろう。
小学生以上の子どもには、学習要素があるものも狙い目だ。ロボットを動かしてプログラミングが学べるものや、英会話などを効率よく勉強できるものなどがある。子どもの成長も考慮して、長く使えるものを選ぶとよいだろう。
3・会話・音声認識能力の高さもチェック
コミュニケーションロボットは、製品によって会話や音声認識能力に大きな差がある。
より自然な会話が楽しめるものがほしい人は、AIが搭載されているものを探してみよう。AIが会話の流れやユーザーの情報を把握して会話を進めるので、どんな答えが返ってくるのかはお楽しみ。人とやり取りしているようなコミュニケーションが楽しめる。
AIは完璧ではないので会話が噛み合わないこともあるが、そんなやり取りが笑いの要素になることも。小さな子どもと会話していると思えば楽しめるという声も聞かれる。アップデートをするたびに会話の精度を徐々に向上させられるので、長く使うほどロボットの成長を実感できるだろう。学習能力が高いタイプなら思い出話もできるので、高齢者も喜んで会話してくれるだろう。
決まったやりとりができればよい人には、定形パターンタイプで十分。「おはよう」「おやすみ」といった挨拶に反応するものや、日付・時刻を問いかけると返事をするものなどがある。多くの返答パターンが登録されているものなら、より豊かな会話が楽しめるだろう。
なかには家族の声を数パターン録音し、タイミングを指定して再生できるものもある。高齢の親が1人で暮らしていたり、日中家族が不在がちだったりする場合でも、決まった時間に服薬やゴミ捨てなどの声がけができて便利だ。
4・拡張性の高いものがほしいならクラウド型もあり
多くの機能やコンテンツを追加できるものがよいなら、クラウド型のロボットに注目してみよう。スマホやWi-Fiなどでネットワークに接続して動かすもので、いろいろなアプリケーションを使えるのが魅力である。ただし、定期的にアップデートされるため、使用料金がかかる場合もある。
ちなみに、コミュニケーションロボットの多くは、クラウドを介さずに使える単体完結型である。本体の価格がやや高めながら追加料金がかからず、インターネット接続やスマホとの連携も不要だ。個人差はあるが、シンプルに使いたいなら単体完結型がよいだろう。
5・使いやすいサイズ・重さもチェック
使い方に合ったサイズを選ぶこともポイントだ。コミュニケーションロボットには、手軽に使えるコンパクトなものから、リアルな動物を模したやや大きめなものまでさまざま。いろいろな場所に持ち運んで使いたいなら小さめ、本物のペットのようにふれあいたいならやや大きめがおすすめだ。
また、重さも確認しておこう。100gを切る軽いものから2kgを超える重いものまで幅がある。高機能なものほど重い傾向があるが、あまり重すぎると持ち運びには不便。ただし、安定感を求めるなら重いほうがよい場合もあるので状況に応じて選ぼう。