ケーブルはどうして壊れる?断線を防ぐ上手な扱い方

2025年4月10日

「外付けHDDが認識しなくなった」「スマホが充電できなくなった」といった異変が起きた際は、本体側に原因がなければUSBケーブルが故障した可能性が高い。断線してしまう原因はいろいろあるが、一番は日常で使用する方法によって断線しやすいかどうかが変わってくる。曲げたり、伸ばしたり、当たり前の使い方が負荷をかけてしまう場合がある。

曲げ伸ばしや圧迫、経年劣化など

ケーブルやコード、イヤホンの中身は銅線で作られていることが多く、軽く曲げる程度であれば問題はないが、急激に曲げたり、長時間曲げていたりすると、金属疲労となり線が切れる原因となる。

普段からケーブルを引っ張ってパソコンから抜いたり、ケーブルをもって周辺機器を持ち運んだり、ケーブルを無理やり曲げて結んだりしていると断線しやすい。また、家具の下敷きになる、角度のある場所で無理に曲げられるといった状況も、LANケーブルの断線を引き起こす原因となる。特に、数カ所で鋭角に折り曲げられたまま放置されている場合、内部の配線が断線し、通信に支障をきたすことがある。

ケーブルを抜き挿しする際はケーブルではなく端子部分をしっかりと持ち、左右均等の力で真っすぐ引き抜く。断線ケーブルの修復は不可能なので、誤った使い方をしているなら見直そう。

断線を防ぐ方法

LANケーブルが断線するのを防ぐには、ケーブルをしっかりと保護することが重要

カバーや結束バンドを使用することで、摩耗や物理的な力が原因でケーブルが傷つくのを最小限に抑えることができる。特に家具やパソコン周辺での使用時には、ケーブルに何かが引っかかることが多いため、保護カバーや結束バンドで固定するといい。

また、LANケーブルを適切な位置に固定することで、引っ張られたり足に引っかかったりするリスクを減らせる。目立たない位置に配置することで、外観を損なわずに安全性を向上させることができる。

ネットワーク接続が不安定になることを防ぎつつ、ケーブル断線確認の手間を省くためにもクリップやケーブルホルダーを活用しよう。

また、LANケーブルは、必要以上に短すぎるものを選ぶと負荷がかかり断線のリスクが高まるので、予め余裕のある長さのLANケーブルを選ぶことで、過度に引っ張ることなく接続環境を整えることが可能だ。Cat5e以上のLANケーブルなど信頼性が高く、適切な長さの商品を選択することが、長期的な通信安定性と保護につながる。

ケーブルを余裕を持ったルートで配置し、適切な方法で固定することでこうした問題を防ぐことができる。

また、ケーブルを取り外す際にはケーブルではなく端子の部分をもって取り外そう。

そして、ケーブルを束ねて整理するときは8の字にしながら円状で巻くのが基本だ。この方法で管理すればケーブルも傷まないし、棚に収納してもほかのケーブルと絡まったりしない。