保冷剤はNG!熱くなったパソコンの正しい冷やし方

パソコンを長時間使用していると、触っていられないほど熱くなることがある。パソコンが熱くなると、熱暴走などさまざまな問題が起こる。

熱暴走とは、パソコン内部の温度が異常に上昇し、正常な動作ができなくなることである。これにより、パソコンがフリーズしたり、突然再起動したりすることがある。また、熱暴走が長時間続くと、パソコンの部品にダメージを与える可能性もある。特に、CPUやグラフィックカードなどの重要な部品は、高温になると故障する可能性が高くなる。その他にも、パソコンのパフォーマンスが低下したり、動作が遅くなったりすることもあるので、パソコンが熱くなる問題は早めに対処する必要がある。

パソコンが壊れないように保冷剤を使って冷やすという方法をよく聞くがおすすめできない。パソコンは精密機器なので、水などの液体にはもちろん弱いからだ。保冷剤が結露してパソコン周りに付着してしまう危険性がある。「タオルを巻けば大丈夫!」という意見もあるが、結局はタオルが水分を吸って水気をおびてしまうのでおすすめできない。万が一、保冷剤を使っているのを忘れて放置してしまったら大変なことになるかもしれない。

吸気口付近に保冷剤を置く(または敷く)と、パソコン内部に冷たい風が送られ一見良さそうな感じがするがこれも良くない。結露は急激な温度差によって起こる為、保冷剤の冷気がパソコン内部に送られると内部結露が生じる可能性がある。続けていると故障の原因になってしまう。本記事では、正しいパソコンの冷却方法を解説している。参考にしていただきたい。

パソコンの正しい冷却方法

パソコンが熱くなると、パフォーマンスの低下や故障の原因となる。そこで、以下の方法で熱対策と冷却を行おう。

1.パソコンの設置場所を変える

まずは、パソコンを直射日光や暖房器具の近くなど、高温環境になりやすい場所から遠ざけよう。パソコンを設置する場所は通気性の良い場所が望ましい。パソコンの周りに十分な空間を確保し、熱がこもらないようにしよう。

さらに、パソコンを設置する場所は埃の溜まりやすい場所を避けることも大切だ。埃がパソコン内部に入り込むと、冷却効果が低下し、熱暴走のリスクが高まってしまう。定期的な掃除や清掃を行い、パソコン周辺の環境を清潔に保とう。

設置場所を変えることで、パソコンの熱対策に効果的な環境を整えることができるので、是非設置場所の見直しを行い、パソコンの熱対策を実践してみよう。

2.パソコンを節電モードにする

パソコンが熱くなる原因の一つに、電力の消費がある。パソコンが長時間動作していると、電力を多く消費し、それによって熱が発生する。そこで、パソコンを節電モードにすることで、熱の発生を抑えることができる。

節電モードにすることで、パソコンの動作を最適化し、電力の消費量を減らすことができる。具体的な方法としては、スリープモードやハイバネーションモードを利用することが挙げられる。これらのモードでは、一定時間操作がない場合に自動的にパソコンが休止状態になり、電力の消費を抑えることができる。

また、パソコンの設定で省エネモードを有効にすることも効果的だ。省エネモードでは、 ディスプレイの明るさやバックライトの消灯時間などを調整することができる。これにより、電力の消費を最小限に抑えることができる。

パソコンを節電モードにすることで、熱の発生を抑えることができるので、長時間使用する場合や、熱が気になる場合は、積極的に節電モードを利用しよう。

3.パソコン用冷却アイテムを使用する

パソコン用冷却アイテムを使用するのもひとつの方法だ。冷却アイテムには様々な種類があるが、特に効果的なものとしては、冷却パッドや冷却ファンがある。

冷却パッドは、 パソコンの下に敷くことで、熱を逃がす効果がある。また、冷却ファンはパソコンの内部に取り付けることで、冷却効果を高めることができる。これらの冷却アイテムを使用することで、パソコンの熱を効果的に冷やすことができる。

ただし、冷却アイテムを使用する際にはいくつかの注意点がある。まず、冷却パッドや冷却ファンを適切に取り付ける必要があります。また、冷却アイテムの効果は使用環境によって異なるため、自分のパソコンに合った冷却アイテムを選ぶことが重要だ。

以上が、パソコン用冷却アイテムを使用する方法についての解説である。パソコンの熱対策においては、冷却アイテムを上手に活用することが大切です。是非、試してみてほしい。

4.室温を下げる

パソコンの熱対策として、まずは室温を下げることが重要だ。室温が高いとパソコンの発熱が増え、熱暴走のリスクも高まる。

まずは、冷房や扇風機を使って室温を下げることが効果的だ。特に夏場は、冷房を使用して室温を適切な範囲に保つようにしよう。

また、パソコンを使用する場所を考えることも重要だ。直射日光の当たる場所や、他の機器の近くなど、熱がこもりやすい場所は避けるようにしよう。

さらに、室内の換気も忘れずに。窓を開けて新鮮な空気を取り入れることで、 パソコン周辺の熱を逃がすことができる。

パソコンの熱対策には、室温の管理も欠かせませんので、しっかりと対策を行おう。

5.デスクトップパソコンのケースを変える

デスクトップパソコンのケースを変えることも、パソコンの熱対策に効果的だ。ケースはパソコン内部の熱を逃がすための役割を果たしており、適切なケースを選ぶことで冷却性能を向上させることができる。

まず、ケースの素材には熱を効果的に逃がすことができるアルミニウムやメッシュ素材を選ぶことが重要だ。これらの素材は熱を吸収しやすく、外部に放熱することができる。

また、ケースの形状も重要で、通気孔やファンの設置スペースが広く取られているケースは、熱を逃がす効果が高くなる。逆に、通気性の悪いケースは熱がこもりやすくなるため、適切なケースを選ぶことが必要だ。

さらに、ケースのサイズも考慮しよう。パソコン内部のスペースが狭いと、冷却ファンやヒートシンクを十分に配置することができず、熱がこもりやすくなる。十分なスペースを確保するために、ケースのサイズにも注意しよう。

適切な素材や形状、サイズのデスクトップパソコンケースを選ぶことで、熱対策を効果的に行うことができる。パソコンの熱問題を解消しよう。

6.デスクトップパソコン内の配線やファンの向きを調整してエアフローを改善する

デスクトップパソコン内の配線やファンの向きを調整してエアフローを改善することも、パソコンの熱対策に効果的だ。デスクトップパソコン内部の配線やファンの向きが適切でないと、熱がこもりやすくなる。その結果、パソコンが熱くなり、パフォーマンスの低下や故障の原因となる可能性がある。

エアフローを改善するためには、まずデスクトップパソコン内部の配線を整理しよう。配線が乱れていると、熱がこもりやすくなるため、配線を整理することで、空気の流れをスムーズにすることができる。

また、ファンの向きも重要だ。ファンはパソコン内部の熱を外に排出する役割を持っているので、ファンの向きが逆になっていると、熱がこもってしまい効果的な冷却ができない。ファンの向きを確認し、必要に応じて調整しよう。

デスクトップパソコン内の配線やファンの向きを調整してエアフローを改善することで、パソコンの熱対策に効果的な対策ができる。熱対策はパソコンのパフォーマンスや寿命に直結する重要な要素なので、定期的なメンテナンスと併せて行おう。

7.使用しているソフトウェアを終了する

パソコンが熱くなる原因の一つに、使用しているソフトウェアがある。特に、重い処理を行うソフトウェアや複数のソフトウェアを同時に使用する場合は、パソコンのCPUやメモリを多く消費し、発熱を引き起こすことがあるので、パソコンが熱くなるのを防ぐためには、使用していないソフトウェアは終了させることが重要だ。使用していないソフトウェアがバックグラウンドで動作していると、CPUやメモリを占有してしまい、発熱の原因となる。

ソフトウェアを終了させる方法は、タスクマネージャーを使用するのが便利だ。タスクマネージャーを起動し、動作しているソフトウェアの中から終了させたいものを選択し、「終了」ボタンをクリックするだけ。

また、ソフトウェアを終了させる際には、データの保存や処理の中断に注意が必要だ。重要なデータがある場合は、事前に保存を行ってから終了させよう。

使用しているソフトウェアを終了させることで、パソコンの負荷を軽減し、発熱を抑えることができる。定期的に不要なソフトウェアを終了させる習慣を身につけよう。

8.パソコンの使用を中断して発熱を抑える

パソコンが熱くなる原因は様々ありますが、一時的に発熱を抑えるためには、パソコンの使用を中断する方法が効果的だ。

まず、パソコンを一時的に使用しない時間帯を設けることで、発熱を抑えることができます。例えば、長時間連続で使用する必要がない場合は、一時的に電源を切ることで冷却効果を得ることができる。

また、パソコンを使用しない時間帯には、冷却ファンの動作を確認し、必要に応じて清掃することも重要だ。冷却ファンにはほこりや汚れがたまりやすく、これらが原因で発熱が増加することがある。定期的な清掃を行うことで、冷却効果を高めることができる。

さらに、パソコンの使用を中断する際には、必ず正しい方法で電源を切るようにしよう。急に電源を切ると、データの損失やパソコンの故障の原因となる可能性があるため、正しく電源を切ることで、パソコンを安全に冷却することができる。

以上が、一時的にパソコンの発熱を抑えるための方法である。定期的なメンテナンスや熱対策を行うことも重要だが、一時的な対処法としても効果的だ。パソコンの発熱に悩んでいる方は、ぜひ試してみてほしい。

9.冷却ファンのほこりを除去する

パソコンが熱くなる原因の一つに、冷却ファンのほこりが詰まっていることが挙げられる。冷却ファンはパソコン内部の熱を逃がす重要な役割を果たしているが、時間が経つとほこりが溜まりやすくなる。

冷却ファンのほこりを除去するためには、まず、パソコンの電源を切り、ケースを開ける。注意点として、ケースを開ける際は適切な工具を使用し、パソコン内部の他の部品に傷をつけないように注意しよう。

次に、冷却ファンの位置を確認し、ほこりが溜まっている部分を探す。ほこりを取り除くために、コンプレッサーやエアダスターを使用すると効果的だ。ほこりが付いている部分をしっかりと吹き飛ばそう。

また、冷却ファンの羽根や周辺の部分に付いているほこりは、細長いブラシや綿棒を使って優しく取り除くこともできるが、力を入れすぎるとファンに傷をつける可能性があるため、注意が必要だ。

冷却ファンのほこりを除去することで、ファンの回転がスムーズになり、パソコンの冷却効果が向上する。定期的なメンテナンスとして、冷却ファンのほこりを除去することをおすすめする。

10.修理をプロに任せる

パソコンの内部には複雑な部品があり、それらが正常に動作しないことで発熱が起こることがある。自分で修理を試みると、さらなるトラブルを引き起こす可能性もある。そんな時は、信頼できる修理業者に依頼しよう。修理をプロに任せることで、正確な診断と適切な対処が行われる。自分で対処するよりも効果的であり、パソコンの寿命を延ばすことにもつながるだろう。

熱対策に悩んでいる場合は、プロのアドバイスを受けることをおすすめする。パソコンの熱対策に特化したサービスが存在し、熱暴走の原因を特定し、適切な対策を提案してくれる。例えば、パソコン内部の冷却ファンの異常や配線の問題などをプロが確認し、修理や改善策を提案してくれたり、パソコンの設置場所や室温の管理など、熱対策のアドバイスもしてくれる。パソコンの熱対策に悩んでいる方は、プロのサービスを活用してみると良いだろう。熱暴走によるパソコンのトラブルを未然に防ぐことができるだろう。