AI時代になくなる仕事・なくならない仕事大予想!それぞれの違いや役立つスキルもまるごと解説

世はまさにAI時代、「人工知能技術の発展により約半数の仕事はAIやロボットに代替される」との調査が発表され、将来どのような仕事に就けば良いのか不安に思う人もいるだろう。単純作業やデータ処理が中心の仕事はなくなる可能性が高いものの、AIの開発やメンテナンスなど、IT関連の仕事は今後もなくならないと予想されており、高い需要が見込まれている。

本記事では、AIの発展によりなくなる仕事となくならない仕事の具体例と、AI時代に身に付けるべきおすすめのスキルを解説しよう。

・AIの得意な仕事

AIは単純作業やマニュアル化した作業が得意なため、以下のような仕事で人間以上の能力を発揮する。

  • 大量のデータの処理と分析
  • ルールに従った定型的で反復的な作業
  • データを元にした予測や最適化
  • 画像や音声の認識
  • 自然言語を用いた文章の生成
  • 指示された画像・映像・音楽の生成

データの収集や分析がメインの仕事や、専門性が不要な仕事、人間らしさがいらない仕事は、AIに代替される可能性が高いだろう。AI によってなくなると予想される仕事とその仕事で生き残るために必要なスキルを紹介しよう。

なくなるとよく言われている代表格が一般事務員である。

データ入力や書類作成、電話対応のような単純作業は、AIや自動化システムが得意とするため、代替される可能性が高いとされる。今後、事務職で生き残るためには、システムやAIを使いこなすことが求められるだろう。

レジ係、ホテルのフロントスタッフ等接客業もなくなると予想されている。

予約内容の確認や自動チェックイン、精算など、電子決済やセルフレジの導入が進んでいるため、ホテルのフロントスタッフ業務やレジ係の仕事はなくなる可能性が高い一方で、人との交流の場が減り、買い物で会話を楽しみたい、さらなる顧客満足度の向上などの需要も生まれている。

一方コールオペレーター業務はどうだろうか。AIは音声認識や自然言語処理を得意とし、現在でも問い合わせのような単純な業務の代替が進んでいる一方、顧客の気持ちに寄り添う必要があるクレーム対応などに関してはAIでの代替に至っていない。コールオペレーターは今後、より高度なコミュニケーション能力が求められるだろう。

このように、今後もレジやフロント、コールオペレーター等の接客業には、会話力や共感力などより人間らしいスキルが必要になるだろう。

自動運転技術の発達により、電車や飛行機、タクシーなどの運転手は将来的に不要になるとされているが、現時点の技術ではトラブル時の対応が難しく、法整備の観点からも完全自動化には至っていないため数年程度で代替されるとは考えにくいだろう。

また、工場労働は単純で反復的な作業が多いため、AIやシステムで代替がしやすく、作業効率の改善も期待できる。大規模工場の多くは機械での代替が進む一方、手作りにこだわる工場も残るため、二極化が予想される。職人のような手作業の技術を身に付けることは、生き残り方法の一つである。

ライター、翻訳家等の文筆業も予想に上がっている。

AIは大量の情報に基づく記事の作成や要約が得意なため、単に情報を集め、データや数値を元にした記事の作成は代替される可能性が高いと予想される一方、AIには実際の取材や、体験や感情をベースとした記事の作成はできない。

また、翻訳家に関してもAIやシステムの翻訳精度は年々向上しており、単純な日常会話や形式的なビジネス文章であれば実用化レベルに達しているとの見方もある一方、高度な専門性が必要な文章や微妙なニュアンスを現した文章、詩的表現の翻訳はまだ難しい。

これらのことから、今後、ライターや翻訳家にはより独創性の高い表現が求められるだろう。

証券アナリストや税理士のような金融業はどうだろうか。

証券アナリストはデータを元に株価予想や評価をする仕事である。AIはデータの処理や分析が得意なため、単純な投資評価などの仕事はなくなる可能性が高いが、経済予測を反映した投資判断などはまだ困難であり、顧客と信頼関係を築くこともできない。

税理士に関して言うと、税務処理や税務申告書の作成といったデータ処理や書類作成が中心の仕事はAIだけではなく会計ソフトでも自動化が進んでいるが、現時点では税理士法により税務書類作成は税理士の独占業務として法的に保護されている。一方、税務相談やアドバイスなどはAIには難しいため、今後も人間が担うと予想される。

これからのアナリストや税理士は経験値とより高度なコミュニケーション能力、コンサルティング力の向上が必要と考えられる。

一方で、AIは以下のような仕事には向いていない。

  • コミュニケーションや感情理解が必要な仕事
  • 独創性の高いクリエイティブな仕事
  • 臨機応変な対応が必要な仕事
  • 倫理的・道徳的な判断が必要な仕事
  • 体を動かした繊細な作業を必要とする仕事
  • 少ないデータから推論する必要がある仕事

芸術作品を一から作るといった人の気持ちに訴えかけるような仕事や、保育や介護のような個々人にあったきめ細やかなサービスを提供するなども苦手だ。また裁判のような倫理観が必要な業務、災害時の対応にも適していない。このことから、AIが普及してもなくならないであろう職業は以下の通りである。

1・ITエンジニア

ITエンジニアとは、IT(情報技術)の専門知識を生かし、技術開発や運用・保守などを行う職業の総称である。社会のIT化が進むと、AIやロボット、システムなどの開発を行う人材だけではなく、これらの整備や点検を行う職業も増加する。また、日本では2030年までに約79万人のIT人材が不足すると試算されているため、なくならないだけではなく今後需要が拡大すると考えられる仕事である。

2・裁判官

裁判では単に条文に当てはめ判決を下すだけではなく、事件に関わる人たちが納得できるように調整したり、刑を選択したりする必要がある。AIは倫理や道徳に基づく複雑な処理や、責任の伴う判断はできない。また、人がAIに裁かれることを許容できるのかという問題もあるため、裁判官は今後も人間が担う可能性が高いだろう。

3・医療関係や介護職、保育士

画像やデータを元にした診断など、医師の仕事の一部ではAIの活用が進んでいるものの、医師の仕事の中には、声色など非言語をベースにした問診や患者さんの容態や希望に合った治療の提案など、人間的なやり取りが多く含まれるため完全に代替するのは困難だろう。

また、看護師や介護士は患者さんや利用者とのコミュニケーションを取る場面が多く、利用者一人ひとりに応じたケアが必要なだけではなく、痛みへの理解や配慮、共感など、思いやりや優しさなど人が介助するぬくもりも求められる。人間らしい会話はAIで代替が難しく、今後もなくならない仕事と考えられる。なお、バイタル確認や事務作業、体調情報の管理など一部業務にはAIが活用できるため、業務の効率化は可能である。

また、保育士はそれぞれの子どもの成長や、その日の状態に合わせた対処が必要である。また、体や心の成長を支える仕事でもあるため、AIが発達しても人が担うと予想される。なお、保育の現場でも、センサーを活用し、昼寝中のうつ伏せをアラートで知らせるなどAIを活用した安全性の向上や業務負担の軽減が進んでいる。

6・カウンセラー

カウンセラーは対話を通じて、相談者自身が問題を解決できるようにサポートする仕事で、対話では共感や経験を基にしたアドバイスなどが求められるため、AIカウンセラーが普及しているものの、AIではなく人に相談したいという需要はなくならないと予想されるため、今後も人間のカウンセラーは求められるだろう。

7・スポーツ選手

スポーツ選手はその競技の技術力だけではなく、個人のパフォーマンスやチームプレイ、成長やけがの克服など、選手それぞれのドラマも魅力の一つなので、AIやロボットでスポーツの再現はできても、観客を引き込む熱狂を作り出すことは難しいだろう。

8・芸術家、小説家、漫画家等クリエイター系の仕事

文章や画像、音楽、映像の生成はAIでも可能ではあるが、芸術とは、単に技術が優れていれば成り立つものではなく、芸術家自身の思想など、主観的な感覚を表現することで成り立つものである。また、これらの表現が社会や個人に受け入れられなければならない。芸術的な要素を必要とする仕事はAIでの代替が困難なため、今後もなくならないだろう。

以下のことをふまえて、これからの時代に必要なスキル・能力は以下の通りである。

1・AIやITに関するスキル

これからはAIが仕事を奪うのではなく、AIやITスキルのある人材が多くの仕事を担うようになる。そのため、安定した収入を得たい方はITやAIに関するスキルを取得しておくことが大切である。また、能力を証明する資格は就職時だけではなく、昇進や昇給のときも有利に働く。

またAIの登場により新たに生まれた仕事も多数ある。例えば、AIの開発を行うAIエンジニアや、学習支援をするAIトレーナーなどである。AI関連の仕事は需要があるものの、能力のある人材がまだ多くないため、IT関連のスキルがあれば、競争率が低く高収入を目指せる新しい仕事にも就きやすいだろう。

2・変化対応力

18世紀の産業革命が示す通り、技術革新による産業構造の変化は止められない。今後もAI技術は発達し続け新たな技術革新が生まれるだろう。そのため、変化を拒絶するのではなく受け入れて柔軟に対応する「変化対応力」が重要になる。変化対応力を高めるためにも、新しいことは否定せず、まずは取り入れてみることが大切だ。

3・人間性

AIが発達しても、コミュニケーション能力や共感能力など、人間らしい能力は仕事に生かせるだろう。また仮にAIに仕事を代替されても、人間性を生かして別の環境で働ける可能性が高くなる。共感や思いやりなど、AIが発展しても必要とされる能力は人間性がベースのため、相手の立場に立って考える、自身の成長のために努力するなどを日頃から意識しよう。

4・国語力・数学力

AIを取り扱うにせよ人と人との生活を営む上でも何より必要な基礎である国語と数学を忘れてはならない。AIに支持するにも的確なプロンプトを打ち込むためにも文章力は必須だし、プログラミングにも数学は必須。国語で言語能力や文章力の基礎を学び、数学で計算力と論理的思考を身につける。この基本中の基本を怠ってはAIもうまく使いこなせないだろう。