ファイルメーカー(Filemaker) 財務関数
財務関数 | 説明 |
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FV(毎月の支払額,月利,支払い回数) | 積立の将来価値を査定 FV ( 支払い額 ; 利率 ; 支払い期間 ) 引数 支払い額 – 各期間での支払い額 利率 – 期間中の金利 支払い期間 – 期間の数 戻り値のデータタイプ 数字 説明 一定の <利率>、<支払い額>、<支払い期間> を元に、最初の投資の将来価値を返します。たとえば、毎月 \5,000、年間6%の利率で 60 か月間積み立てを行う場合、投資の利益はどのくらいかになるかを計算することができます。 注意 <利率> が0の場合、この関数は「支払い額 * 支払い期間」の計算結果を返します。 FV 関数は投資の現在価値は計算しません。また、支払いは期間の最後に行われるものと仮定して計算されます。 例 FV ( 50 ; .11 / 12 ; 5 * 12 ) は、「3975.90398429…」を返します。 FV ( 2000 ; .12 ; 30 ) +5000 * ( .12 + 1 ) ^ 30 は、「632464.97928640…」を返します。 FV ( 500 ; .11 / 5 ; 60 ) は、「61141.65130790…」を返します。 戻り値の小数点以下の桁数を設定するには、現在の式を Round 関数で囲みます。たとえば、小数点以下2桁の数値にする場合は、Round ( 現在の式 ; 2 ) のように指定します。 |
NPV(毎月の支払額,利率) | 投資の現時点での価値を査定 NPV ( 支払い額 ; 利率 ) 引数 支払い額 – 定額でない受取額を含む繰り返しフィールド、または繰り返しフィールドへの参照を返す式 利率 – 利率 戻り値のデータタイプ 数字 説明 期間中の <利率> を固定と想定して、毎回異なる <支払い額> を定期的に受け取る場合の純現在価値を返します。たとえば、だれかにお金を貸し、その人から数年にわたって異なる額の返済があるとします。NPV 関数を使用すると、結果を計算することができます。 例 NPV ( 貸し付け ; .05 ) は、繰り返しフィールド「貸付け」の値が「-200,000」(最初の支払い)、「60,000」、「30,000」、「50,000」、「70,000」、「40,000」の場合、「15691.27744508…」を返します。結果(15691.27744508…)は、この取引から実現する実際の利益を現在の価値に換算して表したものです。 NPV ( 受取額 ; .10 ) は、繰り返しフィールド「受取額」の値が「-5000」(初期投資額)、「10,000」、「0」、「10,000」、「10,000」の場合、「16758.35604870…」を返します。 戻り値を小数点以下2桁の数値にする場合は、Round ( 現在の式 ; 2 ) のように、正しい Round 関数を使用して現在の式の結果を四捨五入します。 |
PMT(元金,利率,支払回数) | 借金の支払額を計算 PMT ( 元金 ; 利率 ; 支払い期間 ) 引数 元金 – 借入元金 利率 – 利率。金利年利の場合は、12 で割った値を指定します。 支払い期間 – 期間を月数で表します。 戻り値のデータタイプ 数字 説明 借入 <元金> を指定された <利率>、指定された <期間> で返済する際に必要になる各期間の返済額を返します。 例 次の例では、\2,100,000 のスポーツカーを年利 6.9%、48 回払いで購入する場合に必要な毎回の支払い額を PMT 関数を使用して計算しています。 PMT ( 2100000 ; .069 / 12 ; 48 ) は、支払い額「\50,190」を返します。 PMT ( 購入価格 ; .13 ; 年数 ) は、「購入価格」に入力した金額、13% の金利、「年数」に入力した期間を元にして計算した支払い額を返します。 “毎月の支払い額は" & PMT ( 15000000 ; .13 / 12 ; 支払回数 ) & “になります。" は、「毎月の支払い額は」と「になります。」の間に、\15,000,000 の買い物をした場合に年利 13 パーセントで「支払回数」フィールドに入力されている回数で分割払いを行う場合の毎月の支払額を挿入したテキストを返します。 |
PV(元金,利率,支払回数) | 投資の現時点での価値を査定 PV ( 支払い額 ; 利率 ; 支払い期間 ) 引数 支払い額 – 期間中に支払う金額。支払い額に負の数を、受け取り額に正の数を入力します。 利率 – 期間中の金利 支払い期間 – 支払または受け取り回数(各支払いまたは受け取り間隔) 戻り値のデータタイプ 数字 説明 期間中の <利率> を固定と想定して、毎回同じ <支払い額> を定期的(<支払い期間>)に受け取る場合の純現在価値を返します。 注意 <利率> が0の場合、この関数は「支払い額 * 支払い期間」の計算結果を返します。 例 いとこに \200,000 貸してあげたとします。いとこは毎年 \50,000 を5年間にわたって返済し、満期には合計 \250,000 支払うと言っています。インフレ率が毎年5% の場合、PV 関数を使用して次のような計算を行うと、この貸借における損得を判断することができます。 PV ( 50000 ; .05 ; 5 ) は、「216473.83353541…」を返します。 戻り値を小数点以下2桁の数値にする場合は、Round ( 現在の式 ; 2 ) のように、正しい Round 関数を使用して現在の式の結果を四捨五入します。 |